(2017年1月23日)現在上映中、ベン・アフレック主演の映画「ザ・コンサルタント」を観てきました。まず最初に言っておきたいのは、ネタバレ防止として公式サイトは映画を観た後にチェックしようね!っていうこと。

相関図がモロにネタバレでした…。そしてこの記事もネタバレを気にしません←(気にしてたら書けん…)

今作は僕「クライム・アクション映画」だと思って行ったんですね。だけどこの映画、めちゃめちゃヒューマン・ドラマでした。いや、テイストはアクション・サスペンスなんですけど、軸にあるのはドラマだったみたいな。

そんなわけで今回は、ココ最近のベン・アフレックの中でもかなり役にハマっているように感じた映画「ザ・コンサルタント」のレビューです。

基本情報あらすじ

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田舎町のしがない会計士クリスチャン・ウルフにある日、大企業からの財務調査の依頼が舞い込む。

調査をしたウルフは重大な不正を見つけるが、その依頼は何故か突然一方的に打ち切られてしまい、さらにその日から、ウルフは何者かに命を狙われるようになる。

実はウルフは、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切り、年収10億円を稼ぎ出す命中率100%のスナイパーという、もう一つの顔があったのだ。

Wikipediaより引用

予告にもあるように、主人公クリスチャン・ウルフ(以下クリス)は天才的な頭脳を持ちつつ戦闘能力もずば抜けてスゴい完璧超人なんです。ほぼアメコミのヒーロー並の実力を持っているため、常人はどう頑張っても勝てません。

今作はバットマン vs スーパーマン」ではなく「人間界最強 vs 雇われ傭兵たち」。敵側に、勝ち目なんて、ない。

その代わり、主人公クリスは高機能自閉症スペクトラムという問題を抱えています。他人と関わりたくても、人と違う自分にコンプレックスを抱きながら生きているというわけなんですね。

「ザ・コンサルタント」ここが魅力!

ベン・アフレックが役にハマりすぎ

主演がベン・アフレックだったからこそ、ここまで面白く評価の高い映画になったのは間違いない。

もちろん他の俳優(ジョン・バーンサルJ.K.シモンズシンシア・アダイ=ロビンソンなど)もカッコ良かった。だけど、ベンのあのふてぶてしい表情と人懐っこい笑顔、ゴリゴリに鍛え上げた肉体など、どれを取ってもベンはクリスの役柄にふさわしい配役だったんじゃないかな、と思うわけで。

映画「ザ・タウン」では監督・主演もこなしていましたが、今作では銃撃戦に加えて格闘術も完璧にこなしていて、完全にクリスその人が乗り移ってましたね。

徹底した生き方は惚れ惚れする

クリスは基本的に同じルーチンで毎日を送っています。(表の)仕事に行って帰ったら同じメニューの食事を食べて同じ時間に同じ音楽をかけて…(ここのシーンで使われているThe QemistsのStompboxがまたカッコいいのよ…)。物もずっと同じものを使い続けます。

車庫入れのスマートさは、完全に「ピタゴラスイッチやん…」な感じで観てました。

アクションにもその性質が如実に表れていて。

無駄を極限まで削ぎ落とした格闘スタイル(インドネシアのファイティング・スタイル「プンチャック・シラット」)で効率良く敵をなぎ倒し、ダメ押しとばかりに必ずヘッドショットをかます

しつこいくらいに毎回必ずヘッドショットを打つその姿が「仕事の完了」を告げているようで、さすがは高機能自閉症スペクトラムだなと…(言いたいだけ)。

人物一人ひとりの描写が深い

映画の時間としては128分なのですが、体感としてはもっと短く感じました。なのに、一人ひとりの人物描写がしっかりしていて深い。これは構成の妙ですね。

クリスはもちろんのこと、ヒロインのデイナ(アナ・ケンドリック)が会計士になることを選ぶまでの逸話があったり外務省の2人がなぜクリスを追いかけるのかだったりなど、…あんまり書くとネタバレが過ぎるから自重しますが、役の背景をしっかり描いているから行動に説得力が強く感じられます

「ザ・コンサルタント」ここがイマイチ…

アクションとして観るとクライマックスが…

最初にも言ったように、僕はこの映画をクライム・アクションとして観に行きました。多分同じように考えている人も多いでしょう。

が、この映画はヒューマン・ドラマをベースにしたストーリーのクライム・アクションだったのです。ただの「派手にやろうぜ!」映画ではなく人と人とが関わり合う映画なのです。

この辺は見方の問題ですね。

分かりやすすぎた

伏線が非常に丁寧に貼られているんですけど、もう少し分かりにくくして欲しかったかな…という印象は拭えません。

まあだからといって「こうした方が良かった」とかいう案はないんですけどね。あとは公式サイトを観るのは映画を観終わってから。これは間違いなく守りましょう。

ベン・アフレックを愛でる会

「ザ・コンサルタント」は、どう考えてもベン・アフレックのための映画です。ベン・アフレックつよい!ベン・アフレックかっこいい!ベン・アフレックかわいい!そんな気持ちがてんこ盛りになります。

クレイジージョーの話

一番印象に残っているシーンは、ホテルの部屋でクリスが照れ隠しのように「クレイジー・ジョーって知ってる?」みたいな話をし始めるシーンです。

異性と関わりなんてほとんどなかった上、数字の話ができる魅力的な女性デイナを前に照れを隠すがごとく立ち上がり、別の話をする。こういう映画って、基本そういう雰囲気になったらおっ始まるじゃないですか。

だけど何も始まらない。この辺りの「自分の生き方にとにかく忠実」感が、キャラを引き立てているなと感じるわけです。プロットがしっかりしておりますわい…。

基本めっちゃいい人なクリス

最初は「殺し屋なんだし、基本はめっちゃ悪い奴なんだろうな」って思ってたんですけど、クリスめっちゃいい人なんですよね。

この映画は一貫して「人との関わり」をテーマにしていて、冒頭の普通の仕事をしているクリスの描写がそれを表していたのです(その時点で僕もこの映画の本質に気が付いていれば…)。

笑顔が少ないからこそ際立つ

クリスは劇中、ほとんど無表情で終始します。が、その中でも何度か感情を表に出すシーンがあり、それが自然で違和感のない屈託のなさ。

感情の描写が少ないからこそ、必要な情報にしっかりとフォーカスでき、映画としての魅力に気が付けるというか。

おわりに

新年1発目の映画として「ザ・コンサルタント」を選びましたが、なかなか好調なスタートを切れそうです。

優しい心を持つ地球人最強が情け容赦なくバッタバッタと敵をなぎ倒すクライム・アクション映画でありながら、心温まるヒューマン・ドラマ。ぜひともベンアフを愛でにスクリーンまで足を運びましょう。

「ザ・コンサルタント」:81/100